インドの英語の教科書に日本の昔話(?)が載っていた
インドの英語教育が進んでいるということは、以前の記事でも紹介しました。 今回は、英語の教科書になんと日本の昔話(らしきもの)が載っていたので紹介したいと思います。 ------------------------------------------------------------------------------------------ 「太郎のほうび」 昔々、あるところに貧しい家族がいました。 息子の木こりの太郎は、貧しい両親のために、何とか役に立ちたいと思っていました。ある日、年老いた父親が「お酒を飲んで暖まりたい。」と口にしました。太郎はそれを可哀想に思い、悲しみにくれながら、生活の糧のために木を刈りに森へと行きました。お酒は、とても高価なもので、到底彼らには買うことができなかったので、太郎は父親を喜ばせることができないと落胆していたのです。
いつものように森で斧をふるっていると、何だか喉が乾いてきました。森を少し進むと、水の流れる音がして、岩間に隠れた滝が現れました。これはちょうど良い、と水を飲もうとしたその時、彼は驚きました。何と、その水は紛れもないお酒だったのです。彼はすぐに手持ちの水筒をその酒で満たし、家路を急ぎました。 家で待つ父親にそのお酒を飲ませるとたいそう喜びました。酔っ払って踊ったほどでした。
その日の午後、訪問してきた近所の女性にお酒を振る舞い、太郎が森での出来事を話すと、その噂は瞬く間に村中に広まりました。 翌日太郎が森へ仕事に出かけると、何ということでしょう。例の滝に、大きな瓶を持った近所の人々がいるではありませんか。ある男は滝から流れ出る液体をなんどもなんども、飲んでいます。 しかし、彼は怒って言いました。「これは酒じゃねえ!水だ!」他の者も後に続いてその液体を飲んでみました。それは、お酒ではありませんでした。 「俺たちゃだまされた!」「太郎はどこだ!」「俺たちを滝で溺死させるつもりだったんじゃ?」などと、村人は口々に叫びます。 太郎はその様子を岩陰からそっと見ていました。残念がりながら、村人は帰っていきます。昨日の出来事は、夢だったのでしょうか?皆が帰ったあと、太郎は滝にそっと口を近づけてみました。それは、昨日と同じお酒でした。 両親のために勤勉に働く正直者にだけ、出てくるお酒だったのです。
太郎の不思議な滝の話は天皇の元にまで届き、彼の正直な振る舞いに対して金(きん)などのほうびが送られました。この話は子どもたちに、両親を大事にしなさいという教えとして、語り継がれたそうな。(終) ------------------------------------------------------------------------ 皆さんはこの話、知ってましたか? サプタムの日本人スタッフは聞いたこともありませんでした・・・ 学校の教科書なのに酔っ払うお父さんやお酒が出てきたりして個人的に少しツッコミどころがある話だと思うのですが・・・ インドの英語の教科書に日本の話としてこのように載っているのは面白いですね。
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